読書百冊意自通ズ覚書

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#062 数学者の言葉では
 聞のコラムで本書について知った友人A#1は、こりゃ面白そうだと思ってこの本を手に取ったという。確かに、話に聞くだに面白そうだ、と思って借りた。

 数学者の道を目指したが、孤独さや厳しさに負けてしまったハナのことや、「学問を志す人の性格条件」についてなどが、数学者・国際人としての視点から書かれているのが面白い(interesting)ということだったのだろう、やつもだいぶん渋い趣味をしているものだ……と思って読み進めた。実際、「数学者」の視点など知るのは初めてだったし──万年数学脱・赤点が目標だった私に、どうして数学者(の本)と関わる機会が訪れるだろうか──ナカナカ興味深くはあった#2
 しかし、程なくして私は、彼女の推薦の真の理由を理解したのである。
 電車の中で本書を読み進めていると、「体罰について」という段に入った。そこには、著者が不作法な子供たちを目にした際の、いくつかのエピソードが書かれていた。
 藤原氏は、無抵抗の母親を力まかせに殴る十歳程度の男の子を見かけ、(男の子が母親に)「次に何かしたら許さない積もり(P. 42)」でおり、男の子が母親の髪をわし掴みにしてぶら下がった次の瞬間、見ず知らずのたまたま電車に乗りあわせただけのこの男の子の「ジャンパーの襟首を掴み、ぐいと手前に引っぱった。」
 男の子は押し黙ったまま、母親へ「暴力は振るわなくなった」らしい。また、ある時、地下鉄で吊り輪にぶら下がって遊んでいる小学生の二人組を見つけると、「わざわざ彼等の向いの席に移り、こちらに揺れて来た瞬間、脚を伸ばして靴の裏で思い切り尻を蹴とばしてやった(p. 41傍点引用者)」り、電車の長椅子を占領している小学生たちが、お菓子のごみを「食べるはしから足下に捨てていた」のを見て「間髪入れずに席を立って、その少年の向こうずねを軽く蹴とばした(傍点引用者)」りするのである!

 少年がお菓子のごみくずを床に捨てていたら、見知らぬオヤジに突然向こうずねを蹴っとばされるシーンを想像すると可笑しくて、その想像を絶する#3行動がものすごく驚きで、私はおかしくっておかしくって、電車の中だというのに堪えきれず、肩を震わせて笑い声をもらしてしまった。いや、本当に可笑しかった。#4「見知らぬ子供に対する私の行為を見た乗客はあっけにとられた様子で私を見つめていた。」と書いてあるけれど、周囲の人々は見たこともないさぞ行動に驚いたことだろう。
 予想外の(というより想像をはるかに越えた?)その行動に、しばし驚き、同時に感心すらしてしまった。こんな具合で藤原氏はその後もかなりアグレッシブで、相当面白く、私は
(Aが面白いと言ったのはこれだ!)
と確信したのだった。
 こういう出来事は、藤原氏にはどうやら日常茶飯事らしい。シカシ、本当にこの人は日本人とは思えないほど、アグレッシブである。これが数学者というものなのか。
 他にも、アメリカ人の大学生は入りたてはみんな知識が乏しいらしい#5が、そのマ−シャに口論で負けそうになると、「相手が(-1)×(-1)も出来ないマ−シャだと思うと、いたたまれないほど口惜しくて」結局は支離滅裂なことを 言って自滅してしまったりする。「相手が(-1)×(-1)も出来ないマ−シャだ」という点が怒りポイントで、しかも「いたたまれないほど口惜し」いなんて、この人の過激さを見事に表しているエピソードである。頭のてっぺんから湯気を出して顔を真っ赤にしている藤原正彦を想像すると、ホント可笑しい。
 そして藤原氏は、アメリカ人は老いも若きも男も女も概して一様に理論的に自分の意見を述べる事について、ひじょうに優れており、日本人の比ではない(単 に日本人の論理的思考・表現力が未熟すぎるのだとも言えよう)ことを痛感したと述べている。やはり、考察は学者的である。

 こういう人物なので、細君もなかなかなかなかな人らしく、新婚旅行の話などもかなり破天荒で面白い。個人的傾向として、ガツーンと一発かましてくれる過激な人が好き#6なので、かなり楽しめた。
 いや、面白すぎます、過激な人たち。
September 4, 2003



notes
#1:
古い友人。
#2: 「学問を志す人の条件」はかなりキョーレツだと思うが。
#3: まさに想像を絶する。
#4: 可笑しいのは良いがかなり恥ずかしい。
#5: アメリカでは高校までの教育で知識を詰めこむことより、ものごとをいかに論理的に考え、処理するかに重点が置かれているためらしい。
#6: 前の席が授業中いつもうるさいのにムカついて、うるさくしたらガン!ガン!と思いっきり自分の机を座ったまま膝で蹴り上げていた高校時代の友人にも爆笑したことを思い出す。この前その話をしたら、本人はそんなことすっかり忘れていたけれど。




|K | [Domestic]藤原 正彦 |comments(0) | trackbacks(0) |
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